Lesson 2 暗号の種類

どうでしょうか?Lesson 1で暗号のイメージを掴んで頂けましたか?

ここでは、暗号にどのような種類のものがあるのかを、
興味深いもの中心に説明していきたいと思います。

2-1.暗号の種類

 暗号は本当に大きく分けると、2つに分けることができます。

(1)換字系(ある文字を別の文字に変える方法)

(2)転字系(文の読み方にある規則性を持たせる)

の2種類の方法があります。

このLessonでは、この2つの暗号に興味深いものを中心に関して説明をしていきたい
と思います。多分、読むだけで面白いと思いますよ!

(1)換字系暗号

換字系暗号は文字自身を「別の文字」に変えてしまう暗号です。
変え方によって様々な暗号があり、僕の調べただけで20種類以上の換字系暗号がありました。
その中から興味深いものをいくつか紹介したいと思います。

[1]シーザー式暗号(カエサル式暗号)

実は、この暗号Lesson 1の例で使った暗号なんです。
シーザー式暗号なんて名前を知らなくても、一度は使ったことありませんか?(もちろん少年時代に)

この暗号の特徴は何よりも作り方が簡単なんです。

だって、文字をずらすだけですから。

たとえば、「ひらがなを1文字ずらす」というルールを決めれば、

 「あ」→「い」 「い」→「う」 「お」→「か」 「ん」→「あ」

のように、これだけで暗号が作れちゃうんです。

ちなみに他にもたくさんルールは作れますよね。
「ひらがな」で、ずらす文字数はべつに1文字である必要はないし、

「ひらがな」じゃなくて、「アルファベット」を使ってもいいんですから。

ただ、この暗号には重大な問題があるのです。

例えば、「ひらがな」って最大50文字しかずらせないじゃないですか。

だから、50通り全部試せば暗号の中身がばれちゃうんです。

実はこの問題点は、これからLesson 2で紹介する全ての暗号の問題点なんです。

これに関しては、Lesson 3以降で詳しくお話をしようと思います。

[2]ゲマトリアの秘法

文字を数字に変えてしまうことで作れる暗号です。

具体例としては、
A=1,B=2,C=3,D=4,…Z=26
あ=1,い=2,う=3,え=04,…

ちょこっと練習問題!(ひらがなです。濁音はありません。)

「7 32 25 27 20 32 22 10 2 12 19 41」

[3]武田信玄の暗号

簡単に言うと(↓)な感じです。

「縦横」で1つの文字を作ります。
例としては、「コト」→「う」,「エシ」→「む」「クク」→「ニ」などです。

武田信玄の時代ですから、日本は戦国時代ですね。
このように日本でも古くから暗号が使われていたことが分かります。
また、赤い文字の部分が意味のある文になっているのもこの暗号の特徴です。

また、この暗号の原型はボリビュアス式暗号です。
こちらは、2つの数字で1つの文字を表します。
でも、当時日本にボリビュアス式暗号が伝わっていたかどうかは、
自分には分からないのでもしかしたら武田信玄が作った暗号かもしれませんね。

せっかく表を作ったから練習問題!

「ラシウオクシエトデクククコトウシクレコオンシ」

[4]ポケベル式暗号

今はもうほとんど使われることのないポケットベル。
僕が高校生くらいの時は全盛期でした。
今、ほとんどの高校生が携帯電話を持っていますね。
当時はほとんど全ての高校生がポケットベルを所持して、公衆電話を使って今で言う
メールのやり取りのようなことをしていました。

しかし、ポケットベルは数字しか表示できないという致命的な欠点があり、
当時の高校生は下のような表を使ってメッセージを伝えていました。
ア11 イ12 ウ13 エ14 オ15
カ21 キ22 ク23 ケ24 コ25
          ↓
ラ91 リ92 ル93 レ94 ロ95
ワ01 ヲ02 ン03 `` 04 。05

もう1種類ポケットベルでメッセージを伝える方法があり、こちらはもっと単純で、
「4649」→「ヨロシク」
などでメッセージを伝えていたようです。

これも表を作ったから練習問題

「65 13 21 25 04 21 91 15 24 12 25 13」

(2)転字系暗号

上でも紹介したとおり,転字系暗号は文字の読み方に規則性を持たせる暗号です。
こちらもかなりの数の暗号があり、とてもではありませんが全てを紹介できません。
(いずれ、紹介する数を増やしたいと思います。(汗))
それでは、どうぞっ!

[1]図形転置法

なにやら、いきなり難しい名前の暗号が出てきましたが、
心配無用!読む順番変えただけですから。
例えば、
 

横に読むと意味不明ですけど、左から縦に読んでいけば「茨城大学 理学部学生」
と言うふうに意味のある文章になりますよね。これが、図形転置法です。

やっぱりあるんだ練習問題      


[2]回転グリル式暗号

回転グリル式暗号は、図形転置法のような文章と、穴の開いたカード(「窓」と呼びます。)
を用います。

「穴の開いているところ文字を読んではカードを90°回転する。」
という作業を4回繰り返すことで暗号を解読します。


さて、今回も例を出したいと思います。


このますに書いてある文章を下の「窓」を用いて解読してみましょう。

@
A
B
C

(※上の表の■は隠れているマス、数字は読む順番を表しています。)

STEP 1 まずは普通に重ねてみよう!


結果:「がんばれ」の4文字まで解読できました。

STEP 2 次に「窓」を時計回りに90°回転させて重ねてみよう!


結果:「じゅけん」の4文字が解読できました。

STEP 3 さらに時計回りに90°回転させて重ねてみよう!


結果:「せいもう」の4文字が解読できました。

STEP 4 さらに時計回りに90°回転させて重ねると…?


結果:「すこしだ」の4文字が解読できました。

STEP 1〜4までの文字をつなぎ合わせて読むと、
「頑張れ受験生もう少しだ」と言う文章になりますよね。
このように解読していくのが回転グリル式暗号です。

これが最後?練習問題


「窓」はこちらです。


文章が簡単なので、読む順番は自分で考えてください。
本物の回転式グリル暗号は読む順番書いてありませんし…。

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